「たんぽぽの家」では4月10日と11日の二日間の日程で毎年年度始めに実施している「事業計画読み合わせ」を実施しました。
これは全職員が出席するもので今回は二日間でのべ70名強の職員が参加して「今年度の事業計画を対象の全職員に向けて理事長がご自分の言葉を通じて発表」し、今年度の事業方針を共有し、全職員一丸となって進むために毎年開催されています。
先ずは理事長から『今年度の事業目標策定に際しては3つの柱を立てた上で考えてみた。それは
①今の常識を鵜呑みにしない(常識は時代とともに大きく変わる)
②本来の目的を振り返り、視野を広げる(支援・介護サービス?それとも暮らしの安全と可能性?)
③組織づくりを強固に(リーダー7シップ、フォロアーシップ、マネジメント)と言う3点。
そして今日は次の2点に集約して話したいと思う。
一つ目は「未来に続く社会福祉法人の経営戦力を共に考える」というテーマだ。
現在、経営面において我々が身をおく社会保障、社会福祉分野は厳しい状況である事を先ずは共有した上で、特に人材不足が深刻化している中、量的な問題だけではなく、質的な課題を考えながら進んでいかねばと思っている。
そして次の二つ目のテーマは「時代を切り拓く挑戦者たちへ」というものだ。
ここで皆さんに質問が…私たちは「支援サービスを提供しているのか?それとも住み慣れた地域で最後まで自分らしく暮らせる安心と可能性を提供しているのか?」
後者ならば利用者のニーズと向き合い、必要とされる新たなサービスの創造に取り組む事にポイントがあると考える。今年度は改めて「何故私たちは存在するのか(私たちの理念)」「何をなすべきなのか(私たちの使命・目的)」そして「どのように実現するのか(戦略と目標)」を職員全員で議論し、その結果を確認・共有していきたいと思っている』といったお言葉の後、
『質の高い支援・介護を実践できる好循環を生み出そう』というテーマの部分については指名された職員が読み上げながら、理事長が要所・要所で解説を加える形式で進行しました。
幾つかポイントがありますが「虐待を発生させない体制づくり~すべては丁寧な仕事から」というテーマについてご紹介させて頂きます。それはご利用者のQOLを如何に向上させるのか?それは「丁寧な仕事をする」という事に集約される。これは丁寧な仕事をするためには正しい知識や技術を身に着ける事は言うまでも無く、相手を思い、自分を律することが重要である。そして丁寧な仕事を続けていくと、ご利用者のみならず、そのご家族の方、ひいては職場の仲間たちからの信頼を勝ち得ていき、結果として正しい介護・支援も確立できる…というものでした。
2024年度、皆で共有した内容を忘れる事なく「丁寧な仕事」を心掛けて、ご利用者だけでなく、そのご家族の方々、更には地域住民の方々に、全職員が信頼していただける存在となれるように努力を続けます。今年度もどうぞ宜しくお願い致します。